長調と短調とは?音のステップの構造・覚え方・見分け方

音楽理論における長調と短調は、特定の音階を指す表現で、それぞれ異なる全音と半音の進行を持ちます。全音のステップや半音のステップなど調の理論についても図を使ってわかりやすく解説します。これらの調性は楽曲の基本的な「感じ」を形作り、調性の選択は作曲者がどのような情感を表現したいかに大きく依存します。

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長調とは

長調とは

「長調」は、うれしいときや楽しいときによく使われる音のパターンです。太陽がまぶしくて、友だちと公園で遊んでいる時を音楽にしたら、それはたいてい「長調」の音楽になります。まるで、ジャンプするような元気な音が次から次へと続いていきます。

その根底にある音階の構造は「全、全、半、全、全、全、半」という進行です。ここでの「全」は全音のステップ、「半」は半音のステップを指します。例えば、C長調の音階ではCから始まり、D(全音ステップ)、E(全音ステップ)、F(半音ステップ)、G(全音ステップ)、A(全音ステップ)、B(全音ステップ)、C(半音ステップ)と進行します。

短調とは

短調とは

「短調」は、ちょっと悲しいときや考え事をしているときによく使われる音のパターンです。雨の日に窓辺で本を読んでいるときや、友だちとけんかしてしまったときなどを音楽にしたら、それはたいてい「短調」の音楽になります。ちょっと重たくて、深く考え込むような音が続きます。

その根底にある音階の構造は「全、半、全、全、半、全、全」という進行です。たとえば、A短調の音階ではAから始まり、B(全音ステップ)、C(半音ステップ)、D(全音ステップ)、E(全音ステップ)、F(半音ステップ)、G(全音ステップ)、A(全音ステップ)と進行します。

全音のステップとは

「全音のステップ」は、ピアノの鍵盤で隣り合う白鍵と白鍵、あるいは黒鍵と黒鍵の間隔を表します。一般的に、ピアノで2つの白鍵の間に黒鍵があるとき、その2つの白鍵の間隔は全音とされます。例えば、CからDへ、またはDからEへの移動は全音のステップとなります。

半音のステップとは

「半音のステップ」は、ピアノの鍵盤で隣り合う鍵(白鍵と黒鍵、または逆)の間隔を表します。例えば、CからC#(またはDb)へ、またはEからFへの移動は半音のステップとなります。

これらのステップ(全音と半音)は、音階やコード、旋律など、音楽の様々な要素を形成するための基本的なブロックです。特定の全音と半音のパターンが組み合わさると、それぞれ異なる特性を持つ長調や短調の音階が形成されます。

長調と短調の覚え方・見分け方

音楽理論に詳しくない人でも、長調と短調の違いを覚える簡単な方法はあります。覚え方をいくつか紹介します。

「感情」で覚える

一般的に、長調は明るく楽しい感情を、短調は悲しみや深遠な感情を表現するとされています。具体的な例を想像すると覚えやすいです。例えば、「Happy Birthday」 のような祝賀の歌は長調で、映画の悲しいシーンで流れる音楽は短調であることが多いです。

「音階のパターン」で覚える

これはこの記事で紹介してきた長調と短調の音楽理論的な観点からですが、長調と短調はそれぞれ特定の全音と半音のパターンに基づいています。

長調は「全、全、半、全、全、全、半」のパターン

短調は「全、半、全、全、半、全、全」のパターン です

これを覚えると、実際に楽器を演奏する際や作曲する際に役立ちます。

「有名な曲」で覚える

特定の長調や短調の曲を覚えるという方法もあります。例えば、「ジングルベル」は長調の曲で、ベートーヴェンの「エリーゼのために(フューリーエリーゼ)」は短調の曲です。これらの曲を聴きながら、それぞれの調性がどのような雰囲気をなのかを感じることで、長調と短調を自然に覚えられます。

「主音と調名」で覚える

特定の調が長調か短調かはその名前からも分かります。例えば「C長調」は主音がCの長調、「A短調」は主音がAの短調を示しています。

日本では、ドレミファソラシが、それぞれハニホヘトイロに対応していますので、「エリーゼのために」は「イ短調(A短調)」となります。

このような覚え方を組み合わせて使うと、より深く長調と短調を理解することができます。

長調と短調の構造

さらに高度な観点から言うと、主和音(基本的な和音)とその構造が調性を形成し、特に主音(調の基準となる音)、主和音(主音を根音とする和音)、属和音(5度目の音を根音とする和音)の関係が調性感を生み出します。長調と短調では、これらの和音とその機能が異なり、それぞれ独特の響きと感情的表現をもたらします。

音楽理論は非常に深く、複雑であり、これらは長調と短調の基本的な理解にすぎません。音楽のコンテキストや特定の作曲スタイルにより、これらの原則が異なる方法で解釈され、応用されることもあります。

 

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